ドラマ

「姪のメイ」は期待通りの本郷奏多がまったりと味わえる

「姪のメイ」

エピソード1

ゆるく始まった。本郷奏多がいつものひねくれた感じで本郷奏多っぽくていい。タイトルからして本郷奏多が伯父で一緒にいる女の子が姪のメイなのだろうなと感じる初めのシーン。そしてあの本郷奏多のひねくれた感じの笑み、片方の口角が上がりながら鋭い目つき。これぞ本郷奏多!人と関わり合いたく無いですよオーラと捻くれた印象の本郷奏多が、これから姪とハートウォーミングな感じになる展開を予想させてどんな演出が進むのか期待。

エピソード2

オープニングテーマはSHISHAMO「わたしの宇宙」。福島の風景とともにオヅとメイが漁港を歩いたりするシーンと、ボーカルの朝子の透き通る声がいい感じ。

オヅの家で移住者が集まって仲良くなる感じ。震災から12年、ああ、このドラマのテーマは両親を亡くした女の子と叔父の話ってだけでなく福島の話なんだなと。

エピソード3

地元を舞台にしたドラマを誘致するという自称天才起業家のイワクラ(オヅたちの家の家主)。ドラマ撮影の過程でオヅとメイが仲良くなっていく。メイの父親はどんな仕事をしている人かは語られないが、遺品は大量の哲学書という設定。ときどきメイの夢の中に両親が出てきて哲学っぽいことを言う人。父親役は関智一、良い声。関さんも実写ドラマに出るんだなぁ。「愛から成されることはいつも善悪の向こう側にある」

エピソード4

婚活パーティーと、ドローン研究をしているツボノさん(真飛聖)の話。暗くなってからも戻らないメイを心配して探し回るオヅ。すっかり保護者してるオヅ。冷徹で人を寄せ付けない本郷奏多(というイメージ)の氷の心が溶けていくハートウォーミング展開がホッコリする。

エピソード5

赤井さん(竹原ピストル)、地元、福島に戻って家族といることにしたというエピソード。反抗期(ゴリの相方、川田と渡辺美奈子の子。平田くん)の亡くなった友だちに花をたむけに海に行ってメイと話すエピソード。「愛こそは存在する最大の力だ」(アインシュタイン)だから人はちゃんと好きになった方が絶対いいよ、というメイ。同じように大切な人を失った子ども同士、打ち解ける2人。反抗期は素直に東京の大学行って農業を学んで実家の農業を継ぎたいと自然にメイに話す。「人生は終わりがあると知っていればどんな時もどんな人のことも大切にできる。別れは悲しいだけじゃなくて新たな道の始まりでもある。向き合いにくいものこそ明日を照らす大きな光となる」父さんの哲学的、長くて説教くさいが関さんの良い声で言われると良い感じ。

エピソード6

最終回。小津の職場はリモートも解除されて、通わないといけなくなり、親戚の伯父さん夫婦がメイ引き取りに来ることになる。しかし、土壇場で、一緒に生きていく決断をする小津とメイ。なんも無いとなんでもできる。夢にら出てくる両親とサヨナラ。大事なのは愛。いつでもハートに従ってれば大丈夫。

「いつかまた」最近のドラマでは、亡くなった人に対して、自分が死ぬまで会えなくなる束の間の別れ、という捉え方で昇華する考え方が増えてるように思う。死について意味を考えたり、なんやかんやいろいろ深く考えがちの現代人。生きていてもときどきしか会えない人もいっぱいいて、「いつかまた」と思って長生きしても死ぬまでに結局会えない人もいるわけで。生き死に関係なく「いつかまた」というスタンスがちょうど良い。

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